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京都の遺棄、2容疑者は「主従関係」か 55歳が29歳ケースワーカーに日常的に用事言いつけ

女性の遺体が入れられていたとみられる冷蔵庫を運び出す捜査員ら=京都府向日市上植野町で2019年6月12日午後5時25分、添島香苗撮影

 京都府向日市のアパート駐車場で女性の遺体を捨てたとして、市職員ら2人が死体遺棄容疑で府警に逮捕された事件で、住人で職業不詳の橋本貴彦容疑者(55)が、生活保護の担当ケースワーカーだった同市地域福祉課保護援助係主査の余根田渉容疑者(29)=京都市西京区=に日常的に用事を命じていたことが、捜査関係者らへの取材で分かった。府警は橋本容疑者が交際相手の40代の女性を殴るなどして死なせた後、余根田容疑者に指示して遺棄を手伝わせたとみて、両容疑者の「主従関係」についても調べる。

 府警や向日市によると、橋本容疑者は昨年1月から生活保護を受給し、当初から余根田容疑者が担当ケースワーカーとして毎月1回訪問。しかし、橋本容疑者は、普段から余根田容疑者名義の車を使っていたほか、いろいろな用事をさせていたとみられる。

 2人の逮捕容疑は11日午前11時20分ごろ、アパート2階の部屋から遺体を駐車場に運んで遺棄したとされる。12日の司法解剖で死因を特定できなかったが、暴行の痕があった。

死体遺棄事件の現場となったアパート。橋本貴彦容疑者は1階の右から3番目の部屋に住み、女性の遺体はその真上(2階の右から3番目)の部屋から運び出されたとみられる=京都府向日市上植野町で2019年6月12日午前9時3分、添島香苗撮影

 11日は余根田容疑者が橋本容疑者宅を訪問する日だった。同日午前11時ごろ、近隣住人が「2階から異臭がする」と110番。府警向日町署員が駆けつけたが、橋本容疑者らは居留守を使った。署員が大家の立ち会いを求めるために一時離れ、戻った際に駐車場でビニールシートに包まれた遺体を発見した。そばにはエンジンがかかった余根田容疑者の車があり、車内に橋本容疑者、近くに余根田容疑者がいたという。

 一方、女性の生存が最後に確認されたのは先月下旬。2階の部屋は、余根田容疑者が「物置にする」として今月5日から借りており、中には大型冷蔵庫だけが置かれていた。腐敗状況などから、遺体は冷蔵庫に入れられていたが、通報で発覚を恐れた2人が運び出そうとしたとみられる。

 捜査関係者によると、橋本容疑者は自宅に寝泊まりしていた女性を殴るなどして負傷させた趣旨の供述をしている。府警は死亡した女性の遺体の隠蔽(いんぺい)を橋本容疑者が余根田容疑者に手伝わせた可能性が高いとみており、2人の主従関係の実態や経緯を調べている。

 市によると、余根田容疑者は「非常に熱心で真面目な職員」で、橋本容疑者との間でトラブルなどの報告はなかったという。余根田容疑者が4年ほど前から生活保護を担当していたという女性(51)は「親身に相談に乗ってくれた。死体遺棄は頼まれて断れずに手伝ったのではないか」と話した。【福富智、小田中大、澤木政輝、添島香苗】

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