上関原発 揺れた島の10年

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上関原発の建設予定地(手前)。奥は祝島=山口県上関町で、本社ヘリから徳野仁子撮影
上関原発の建設予定地(手前)。奥は祝島=山口県上関町で、本社ヘリから徳野仁子撮影

 瀬戸内海の青い海に浮かぶ山口県上関町の離島・祝島。その対岸にある田ノ浦湾で中国電力(広島市)が進める上関原発建設計画は今年、陸域の工事着手から10年を迎えた。2011年の東京電力福島第1原発事故後、工事は中断しているが、原子炉設置許可を申請中の国内唯一の新設計画との位置付けは変わらず、宙に浮いた状態だ。再開の見通しが立たない中、中国電は10日、海面埋め立て免許の再延長を県に申請した。反対派を束ねてきた山戸貞夫さん(69)と、推進派の柏原重海町長(69)、2人の視点から町を見つめ直す。

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