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この国はどこへ これだけは言いたい ノンフィクション作家・澤地久枝さん・88歳 状況悪いが「希望」失わぬ

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澤地久枝さん=手塚耕一郎撮影
澤地久枝さん=手塚耕一郎撮影

 雨がしとしとと降り続ける昼下がり、着物姿で出迎えてくれたノンフィクション作家、澤地久枝さんの瞳は憂いを帯びていた。9月で89歳になる。旧満州(現中国東北部)からの過酷な引き揚げ体験を持つ澤地さんの目に、この国の現状はどう映っているのか。

 「元号が変わってトランプ米大統領が国賓として来日しましたが、安倍晋三首相の対応は、非常に残念でした。それぞれの国に主権があり、国民がいて、憲法がある。互いに平等な立場で話し合えばいいのに、トランプ大統領の言いなりでしたね」

 この2人が海上自衛隊の横須賀基地(神奈川県)で、護衛艦「かが」に乗艦した映像を見て、太平洋戦争で日本が致命的大敗を喫したミッドウェー海戦(1942年6月)を思い起こした、と言う。その海戦で日本が失った空母は4隻で、戦死者は計3057人。このうち空母「加賀」の戦死者は800人超で最も多かった。艦長は艦橋を攻撃され、ほぼ即死状態だったと伝えられる。一方、安倍政権下で現在の「かが」は、敵基地攻撃にも使…

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