令和フィーバー考

/2 貧困・雇用、なお課題 NPO法人代表理事・藤田孝典さん

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改元ブームにわく社会に「現実を見て」と訴える藤田孝典さん=牧野宏美撮影
改元ブームにわく社会に「現実を見て」と訴える藤田孝典さん=牧野宏美撮影

 高齢者に広がる貧困の実態に警鐘を鳴らしたベストセラー「下流老人」(2015年)の著者でNPO法人代表理事の藤田孝典さん(36)は令和の幕開けを冷ややかに見つめている。「残念なのは、平成の深刻な社会問題が解決しないまま新時代に入ること」と強調する。

 「政府は新時代で何かが変わった印象を植え付けようとしていますが、ごまかされてはいけません」

 藤田さんが指摘する社会問題とは、貧困や雇用の問題だ。国民の貧困層の割合を示す「相対的貧困率」は1988年の13・2%から、2012年には16・1%に悪化。最新の15年も15・7%だった。非正規雇用労働者が労働者全体(役員除く)に占める割合は約2割から約4割に拡大し、正社員として働く機会が得られないため非正規で働く人は255万人(18年)に上る。「新元号の『和』はつながりとかきずなとか、温かい雰囲…

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