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Theme 新進の音楽書出版社 マニア以外にも届く切り口で

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有隣堂新百合ケ丘エルミロード店で6月末まで開催されているアルテスパブリッシング、DU BOOKS、リットーミュージックの3社合同の音楽書フェア。約150タイトルが並ぶ=川崎市麻生区で
有隣堂新百合ケ丘エルミロード店で6月末まで開催されているアルテスパブリッシング、DU BOOKS、リットーミュージックの3社合同の音楽書フェア。約150タイトルが並ぶ=川崎市麻生区で

 音楽書を専門に扱う新進の出版社が特色のある書籍を刊行している。従来とは一線を画す音楽書の登場は、幅広い読者から支持を集めている。

 2007年に創業した「アルテスパブリッシング」(東京都世田谷区)は、音楽評論家で慶応大教授の片山杜秀さんの『音盤考現学』『音盤博物誌』(共に吉田秀和賞とサントリー学芸賞をダブル受賞)を刊行。さらに、『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』や『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』などの話題作を世に送り出してきた。有名音楽家の評伝や評論といったこれまでの音楽書は、音楽ファンでなければ近寄りがたく、難解な内容も少なくないが、アルテスの本は目新しい視点で音楽を捉えているものが多い。

 代表を務める鈴木茂さん(58)は「周囲からは人文書に近いとよく言われる。本好きの人に訴える本が他の音楽出版社に比べると多いかもしれない」。老舗音楽出版社「音楽之友社」から独立した経歴を踏まえ、「音楽マニア向けの本をたくさん作っていた時は読者の姿が見えてしまっていた。今は音楽マニアのサークルの外にも届くような本を出したい。その手応えはあります」。音楽に興味、関心が高くはない読者にも届く本作りを意識…

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