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時代の風

日米同盟の今日的意義 異質性克服、対中でも=小倉和夫・青山学院大学特別招聘教授

=宮間俊樹撮影

小倉和夫・青山学院大学特別招聘(しょうへい)教授

 ここ数年、日米同盟の強化が進んでいる。

 同盟というと、一般的には、第三国の脅威あるいは進出への対抗という点が語られがちだ。日米同盟についても、中国の進出への対応や、北朝鮮の「脅威」への対抗といった点が前面に出やすい。

 けれども、歴史的に見ると、同盟は第三国への対抗という要素もさることながら、同盟国同士の相互抑制や、相手国、ひいては国際社会全体の変化への触媒機能も重要な要素であることが浮かび上がる。

 例えば、日英同盟(1902年)である。日英同盟はロシアに共同で対抗するという要素だけではなく、日英双方が異質性、とりわけ人種的、民族的、文化的相違を乗り越えるという要素も含んでいた。その過程において、日本は一層「西洋化」し、国際社会への関与を深めたのだ。また、欧州全般との関係では、日本が「白人国家」英国と同盟国になったことで、当時欧州にはびこっていた「黄禍論(黄色人種脅威論)」を抑制する一助にな…

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