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大竹文雄・評 『待機児童対策 保育の充実と女性活躍の両立のために』=八田達夫・編著

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 (日本評論社・2376円)

現実を反映した説得的な提案

 「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログが大きな話題になったのは2016年2月のことだった。保育園に落ちるというのは、保育所への入所・利用資格があるにもかかわらず、空席がないので認可保育所等に入れないという意味だ。このような子どものことを待機児童と呼ぶ。都心部では、認可保育所の数が不足しているため、待機児童が発生している。

 様々な対策が行われてきたが、女性の労働市場での活躍が増えているので、待機児童はなかなか解消されない。「保育園落ちた」ために、高い費用で無認可保育所に預けるか、仕事に復帰するのを遅らせる人も多い。逆に、1歳から保育所に預けようと思っていても、1歳からだと保育所の枠が少なく、保育所に落ちる可能性が高いので、あえて0歳から保育所に預けるという人もいる。そうすると、0歳児への保育需要が増え、待機児童も多…

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