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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 新しく引き継がれた東の伝統 来日、音楽形成史振り返る

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会見するネルソンス(右)とスクリデ=都内のホテルで
会見するネルソンス(右)とスクリデ=都内のホテルで

 社会的、政治的な変動が文化に定着するには何十年かの時を必要とするのだろう。5月末から6月頭までドイツから来日したアンドリス・ネルソンス指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と、共演のバイオリニスト、バイバ・スクリデに、東西の壁の崩壊を新しく引き継ぐ形が見えた。

 1743年創立の同楽団は、市民階級によって作られた世界で最古のオーケストラ。また、ライプツィヒと言えば、東ドイツの共産主義体制が破綻して西側社会に融合するきっかけとなった市民運動「月曜デモ」発祥の地で、それは1989年のベルリンの壁の崩壊、その後の旧ソ連の共産主義体制の終末をも招いた。市民運動の一角を担ったのがゲヴァントハウス管弦楽団であった。

 今回のプログラムは、ショスタコーヴィチ《バイオリン協奏曲》、ブラームス《交響曲第1番》、チャイコフスキー《交響曲第5番》、ブルックナー《交響曲第5番》などの組み合わせ。ネルソンスとスクリデの2人が、旧ソ連体制下にあったラトビアで生まれ育ち、ドイツに出てゲヴァントハウス管とかかわった来歴をなぞるかのような曲目だ。

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