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文化財協議会

高尾山古墳保存を議論 沼津で全国大会 /静岡

シンポジウムには4人が登壇した文化財保存全国協議会=静岡県沼津市で

 文化財保存の全国的市民団体「文化財保存全国協議会」の全国大会が16日、「駿河・伊豆の初期古墳の保存と活用」をテーマに沼津市立図書館で開かれた。約120人が参加し、高尾山古墳(同市東熊堂)の保存・活用を巡って議論した。

     高尾山古墳は全長62メートルの前方後方墳。230~250年ごろの築造とされ、この時代の古墳としては弘法山古墳(長野県松本市)と並び東日本最大級。被葬者は卑弥呼率いるヤマト王権の対抗勢力の首長と考える専門家もいる。2015年5月、日本考古学協会が保存を求める会長声明を出す中、沼津市が道路建設を理由に取り壊しを発表。市民運動の盛り上がりで、市が同年8月、取り壊しを白紙撤回した経緯がある。

     大会のシンポジウムで、渡辺康弘・元静岡市教委学芸員が「立派な古墳を造るだけの経済的・政治的なバックボーンがあったことが重要」と指摘。橋本博文・新潟大名誉教授は「『ヤマト文化圏』の西日本に多い上方作(しょうほうさく)系の鏡が『狗奴国(くなこく)文化圏』の高尾山古墳に副葬されている点が非常に気になる。古代国家形成過程を知るうえで非常に重要」と評価した。

     保存を巡っては、笹原芳郎・田方農高教諭が「かつて城と言えば石垣のある城が人気だったが、今は土の城がブーム。百舌鳥(もず)・古市古墳群が世界遺産登録を勧告される中、古墳を巡る旅がブームになるかもしれない」と発言。小笠原好彦・滋賀大名誉教授が「高尾山古墳の発掘調査でこの地域の夜明けが解明されてきた。歴史的意味は大きい」とまとめた。【石川宏】

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