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ALL FOR 2020

東京へ ともに歩む

毎日新聞

スディルマン杯で準優勝して帰国し、記者会見に臨む奥原希望=羽田空港で2019年5月27日午後9時44分、小林悠太撮影

アスリート交差点2020

己と向きあう フットワークに磨き=バドミントン・奥原希望

 身長156センチと小柄ですが、フットワークは女子で世界一だと思っています。どれだけ良い体勢でシャトルの下に入れるかで全てが決まります。しっかり動ければ、どんな相手と対戦しても、そう簡単に負けることはありません。

 フットワークで大事なことは、相手が打った瞬間にスムーズに動き出せるかどうか。走る速さと必ずしも比例しません。相手が打つまで動かず、返球のコースを読めたとしても、いつも同じ姿勢、重心で待ちます。先に動けば、逆を突かれてしまうからです。また、相手の打つリズムに合わせることも意識しています。相手によって癖が異なるため、試合序盤は動き出すタイミングを探っています。

 フットワークの大切さに気づいたのは、中学1年の冬でした。当時、教わっていた韓国人コーチが設定した練習メニューは、2~3カ月間、シャトルを打たずにフットワークやトレーニングばかり。その最中に行われたジュニア代表の選考会の合宿に「シャトルを打っていない」と不安を抱えて参加したのですが、いざ練習試合をすると、体が軽くて、全勝でした。

 また、2013、14年の両膝の故障経験も今につながっています。今もお世話になっているトレーナーの片山卓哉さんと出会い、一つ一つの動きについて、膝やつま先の向き、骨盤の使い方などまで考えるようになりました。

 私はサーブで、高い軌道でコート奥へ打つ「ロングサーブ」をよく使います。相手に上から強打される可能性が高くなりますが、返球までに時間があるため、こちらも相手のリズムに合わせて動きやすくなります。対照的に低い軌道で短く打つ「ショートサーブ」を使うと、強打されるリスクはありませんが、返球までの時間も短くなります。そのため、タイミングを少しでもずらされると、スムーズに動けず不利になってしまうことがあります。

 今は東京五輪本番へ向け、基礎的な力を上げることに注力しています。大会では目先の1点を拾うことより、ロングサーブから持ち味のフットワークを生かしたラリーを磨いています。(あすは競泳・渡辺一平です)(タイトルは自筆)


 Q 東京五輪で注目している他の競技、選手は?

 A 友人が出場する可能性のある競泳や柔道、レスリング、トランポリンなどは可能なら、全部見に行きたいです。競泳には同学年の瀬戸大也選手ら多くの友人がいます。

 知人がいる競技以外では、日本発祥の空手を生で見たことがないので、観戦してみたいです。地元での五輪はなかなかないので、自分の試合後は一人の観客として楽しみたいです。


 ■人物略歴

おくはら・のぞみ

 長野県大町市出身。2011年の全日本総合女子シングルスで史上最年少(16歳8カ月)優勝。16年リオデジャネイロ五輪で銅メダル、17年世界選手権優勝。太陽ホールディングス所属。24歳。