寄稿

上皇后美智子さまの文化活動 詩の朗読通じ接する姿=村上陽一郎(東京大名誉教授)

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詩の朗読をする美智子さま=宮内庁提供
詩の朗読をする美智子さま=宮内庁提供

 上皇后美智子さまは、皇太子妃時代から、詩や御歌の英訳や朗読の活動を続けている。美智子さまの文化活動に関心を寄せる東大名誉教授(科学史)の村上陽一郎氏が、その活動について寄稿した。

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 普通の人なら決して出会うことのない、人生の二つの大きな出来事、民間から初の皇后となり、近来前例のない上皇后となる、という経験をされた美智子さま。家庭から学生時代を通して培われた豊かな才能と、真摯(しんし)な生き方とを只管(ひたすら)、天皇陛下の傍らにあって、国と国民のために尽くし、その間に出会う様々な困難を、大きな忍耐と、与えられた運命を全うする静かな喜びをもって乗り越えてこられた。

 それでも溢(あふ)れ出る豊かな感性が、文芸や音楽へと開かれてきた永い歴史がある。その足跡を私たちに伝える幾つかの得難い書物たち。

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