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令和フィーバー考

/5止 同調文化「政権が利用」 上智大教授・三浦まりさん

 「レイワ・ワン!」。5月26日夕、トランプ米大統領が東京・両国国技館での表彰式で高らかに声を上げると、会場から万雷の拍手がわき起こった。上智大法学部の三浦まり教授(政治学)は、改元から続く一連のフィーバーに触れ、「民主主義が危機にある」と憂える。

 三浦さんは、2017年に近畿大の学生(当時20歳)がサークルの会合で一気飲みするなどし、死亡したニュースに触れた。大阪府警は今年5月、当時のメンバーら12人を保護責任者遺棄致死の疑いで書類送検。「嫌だと言い出せなかったのかもしれません。日本社会では、盛り上がりや一体感を重視する場が設定されると、同調が当然とされる。異論を言ったり、抵抗したりするのは非常に難しくなる。これは日本の文化的規範と呼べると思います」

 さらに三浦さんは「安倍政権はこの文化的規範を利用し、令和フィーバーという祝賀ムードを作り出しました」と言う。4月1日の新元号発表時は、官邸がツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆使して実況中継し、安倍晋三首相自らが令和の由来を公表するなど改元ムードを盛り上げた。「皇室の人気、新元号を利用し、政権浮揚につなげました」。事実、内閣支持率はアップした。

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