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ナスカの地上絵、周辺にいないペリカンも 北大総合博物館など分析

鳥取県立博物館所蔵のカギハシハチドリ類の剥製(北大総合博物館・江田真毅准教授提供)
ペルーに生息するペルーペリカン(北大総合博物館・江田真毅准教授提供)
ペリカン類と特定した地上絵(北大総合博物館・江田真毅准教授提供)
カギハシハチドリ類と特定したナスカの地上絵(北大総合博物館・江田真毅准教授提供)

 北海道大総合博物館などの研究グループは20日、南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」の鳥の絵16点を鳥類学上の特徴から分析し、うち2点が海岸などに生息するペリカン類、1点は南米の森林地帯に生息するカギハシハチドリ類と発表した。ペルー南部の砂漠台地にあるナスカ周辺にはいずれもいなかったとみられ、グループは「制作目的の解明につながる可能性もある」と期待している。

 グループは10年近くかけて分析。ペリカン類は細長いくちばしの先端が曲がり、ちょんまげのような頭の冠羽(かんう)など、カギハシハチドリ類はくちばしの長さ、中央が特に長い尾羽(おは)など、それぞれの特徴が一致したという。

 鳥類は地上絵に最も多く描かれているが、従来は全体的な印象やわずかな特徴から、どの鳥か分類されてきた。これまでコンドルやフラミンゴとされてきた絵は、今回の分析で尾羽やくちばしの長さが異なると分かり、別の鳥と結論付けた。これらを含め13点は特定できなかった。

 地上絵は2400年ほど前から描かれたとされ、動植物や幾何学図形などが2000点以上確認されている。同博物館の江田真毅准教授は「海鳥が海から運んだ水を山に落とし、ナスカ台地に流れる川になったとの民話がある。雨乞いが目的でペリカンを描いた可能性があるのではないか」と指摘した。研究成果は20日、国際的な考古学雑誌電子版に掲載された。【澤俊太郎】

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