サッカー女子の現役選手の下山田志帆さん(24)が同性愛者であると告白したことは、来年7月に開幕する東京五輪を前に性的少数者(LGBTなど)への偏見解消の大きなエネルギーとなりうる。国際オリンピック委員会(IOC)も男女平等を重んじ、性的指向に伴う差別に立ち向かう姿勢を打ち出している。
IOCは2014年、五輪憲章の根本原則にある差別を禁じる項目に新たに「性的指向」などの文言を加えた。五輪で自らの性的指向を明らかにする選手が増えており、16年リオデジャネイロ五輪では50人以上の選手が公表した。ラグビー女子7人制の会場で試合後、ブラジル選手に交際女性がプロポーズし、仲間や観客から祝福される光景は大きな話題となった。
下山田さんの告白も国際的な流れに沿ったものと言えるが、日本では大きな壁があった。これまでLGBTを公表した選手の多くは同性婚が法制化されたり、裁判所で認められたりしている国の選手で、日本はそのどちらでもない。今年2月に、同性婚を認めないのは「婚姻の自由」などを定めた憲法に反するとして国内初の訴訟が東京や大阪など全国4地裁に起こされたばかりだ。
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