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光を求めて

旧優生保護法を問う/下 被害語れぬ原告女性、認知症に 優生思想なくしたい /宮城

グループホームで趣味の編み物をする佐藤由美=宮城県内で

義姉、最後まで闘う覚悟

 「先生、編み物見ていってよ」

 県内にあるグループホーム。訪れた記者を「先生」と呼ぶこの女性は、得意げにてきぱきと毛糸を編み上げていった。「すごい、上手」と語りかけると照れくさそうにはにかんだ。記者の母親ほどの年齢だが、その表情は少女のようだった。

 女性の名は佐藤由美(仮名)。現在、60代。15歳で知的障害を理由に手術を強制された事実が公文書によって裏付けられ、昨年1月、全国で初めて国賠訴訟を起こした原告だ。手術当時の記憶はない。脳裏に焼き付いているのは手術が原因で患った卵巣のう腫の「痛み」だけだ。過去に、不妊手術を理由に縁談が破談になったこともある。

 弁護団とのやりとりや、裁判での証言は義姉の路子(仮名)が一手に引き受けている。由美自身は裁判の内容など難しい話は分からないが「自分に痛い思いをさせた人たちに対し姉が怒っている」ことを理解している。

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