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ヒロシマを生きて

被爆記者の回想/48 記者仲間/2 「特ダネを書かない」 市民として患者支える /広島

 新聞記者は、他社に先駆けて特ダネ記事を書くことに生きがいを感じるものである。前回に紹介した中国新聞編集委員の大牟田稔記者は、私が大阪本社転勤で広島を離れた後に、大きな足跡を残していた。それも「特ダネを書かない」ことによって、である。書こうと思えばいつでも書けたはずなのに。

 大牟田記者は、被爆から約20年を経過した1960年代半ばに、母親の胎内にいる時に被爆した障害者の存在を知った。妊娠初期に強い放射線を受けた胎児は頭囲が小さくなり、脳と身体に複合的な障害を抱える場合がある。そのような「原爆小頭症」の患者は、広島と長崎を合わせると数十人生まれたと推定され、65(昭和40)年から翌年にかけて成人に達した。

 しかし小頭症と原爆の因果関係がまず壁となった。さらに当時の厚生省は治療をしても状態の改善が望めない…

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