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滝野隆浩の掃苔記

武士の介護とみとり

「江戸時代、親の介護は家長の責務でした」と語る菊池慶子・東北学院大教授

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 武士たちは身内を看病するため、公務をよく休んでいる。何か制度があったはずだ--。日本近世史が専門の菊池慶子・東北学院大教授(64)は、彼らの日記を読みあさりながらそんな仮説を立てた。

 確かに幕府は1742(寛保2)年、届け出を出せば即退勤できる制度をつくっていた。「看病断(ことわり)」である。各藩にも同様の仕組みがあった。先生はさらに親の介護をする武士の姿を調べ、「江戸時代の老いと看取(みと)り」を書いた。これがなかなかおもしろい。

 改めて気づかされたが、江戸期は意外に「長命社会」だった。感染症で亡くなることの多い幼児期を乗り切って20歳をすぎれば、みな60歳すぎまで生きている。250年続いた太平の世である。長生きこそが武士の「本分」だった。

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