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東京へ ともに歩む

毎日新聞

競泳ジャパンオープンの男子200メートル平泳ぎを制した渡辺一平=東京辰巳国際水泳場で2019年6月2日、宮武祐希撮影

アスリート交差点2020

記憶に残るスイマーへ 好敵手への雪辱果たす=競泳・渡辺一平

 7月に韓国・光州で開かれる世界選手権で金メダルを獲得すれば、来年の東京五輪代表に内定します。それはトビウオジャパン(日本代表の愛称)の一員として、自分の使命だと思っています。

     最大のライバルは同じ1997年生まれで、2年前の世界選手権男子200メートル平泳ぎ覇者のアントン・チュプコフ選手(ロシア)です。私はその時、主要国際大会初の銅メダルを獲得しましたが、終盤のスパートでかわされた悔しさは今も残っています。

     チュプコフ選手との初対戦は2014年ユース五輪でした。私が男子200メートル平泳ぎで優勝し、チュプコフ選手は3位でした。まさか、ここまで長くライバル関係が続くとは、当時は思っていませんでした。

     今シーズンは新設されたチャンピオンズシリーズで既に2度対戦しました。いずれも、こてんぱんにされましたが、収穫は5月の第2戦(ハンガリー)でした。相手を知ることで次につながると思い、彼が得意とするラスト50メートルでテンポを上げる展開に挑みました。

     隣で観察するように泳ぎ、前半100メートルはほぼ同時にターンし後半に突入しました。そこから引き離そうとする相手に食らいつき、175メートル通過まではピタリと付けました。

     最後はチュプコフ選手が一気にストローク(腕のかき)のテンポを上げ、ラストの強さをまざまざと見せつけられました。ただ相手に合わせてこちらが泳ぐことをチュプコフ選手がやりにくそうにしていることは感じました。負けはしましたがタイムは2分8秒61で、4月の日本選手権準決勝の2分9秒36に比べても疲労は少なく感じ、新たな発見がありました。

     2年前の自分と違うのは、このようにどのレースプランにも対応し、駆け引きができる部分です。東京五輪を来年に控え、負けて良いレースは一つもありません。ライバルへの屈辱を晴らし、代表権を勝ち取ってきます。(あすは卓球・伊藤美誠です)


     Q 東京五輪で注目している他の競技、選手は?

     A 卓球です。昨年10月に競泳の江原騎士(ないと)選手(自衛隊)とTリーグを観戦しに行きました。江原選手と親交のあるリオデジャネイロ五輪男子団体銀メダルの吉村真晴選手(名古屋ダイハツ)が招待してくれたのがきっかけでした。サーブを打つ前は会場が静寂に包まれ、競泳と同じでドキドキ感がありました。そして激しいラリーには胸が躍りました。気がついた時には大声で叫び、応援に夢中になっていました。観戦することで親近感も湧き、一気にファンになりました。五輪では日本選手の活躍も期待されており、注目しています。


     ■人物略歴

    わたなべ・いっぺい

     大分県出身。佐伯鶴城高3年時の2014年ユース五輪男子200メートル平泳ぎで金メダル。16年リオデジャネイロ五輪で6位に入り、17年1月に2分6秒67の世界記録を樹立。トヨタ自動車所属。22歳。