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新潟・山形地震

停電で津波情報送れず 地理院、非常用電源が故障

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 山形県沖を震源とし新潟県で震度6強を観測した18日の地震で、震源に最も近い山形県鶴岡市の沿岸で発生12分後に約10センチの津波を国土地理院の潮位計が観測したのに、停電に加え非常用の電源装置の故障により観測データが気象庁に送られていなかった。データは津波の注意報・警報の継続や解除の判断に用いられる。地理院は全国25カ所の設備を緊急点検し、再発防止策をまとめる方針。【信田真由美、池田知広】

     地理院によると、問題があったのは「鼠ケ関(ねずがせき)験潮場」の潮位計。当時は停電で外部電源が途絶。通常なら災害時に使う非常用バッテリーの電力で観測データを送信するが、平常時にバッテリーを充電する装置が故障し、充電切れで送信できなかった。約1時間半後に停電が復旧し、それ以降はデータを送っていたという。

     地理院が翌19日未明にデータを確認したところ、地震発生から12分後の18日午後10時34分ごろに津波を観測していたことが判明。19日正午前に気象庁にそのデータを送信した。

     気象庁は最も早く観測した津波を発生26分後に新潟県・粟島で記録した微弱な津波とし、鼠ケ関のデータをまだ公表していない。

     同庁は発生2分後に津波の高さを最大1メートルと予想し注意報を出しているため、住民避難などに影響はなかったとしているが、東京大地震研究所の佐竹健治教授(地震学)は「潮位計は主に地殻変動を調べる装置だが、津波の観測にも役立つ。災害時に活用できなかったことは残念だ」と語る。

     地理院によると、非常用電源装置は月に1回程度、目視で点検していたが、バッテリーの充電状況は確認していなかった。故障の原因やいつから故障していたかは不明という。地理院は「電源装置の故障で津波のデータを送れなかったケースは、これまで把握していない。重く受け止めている」としている。

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