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経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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金融庁報告書をどう読むか=中央大教授・宮本太郎

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 公的年金では老後に2000万円不足するとした金融庁のワーキンググループ報告書が波紋を広げた。100年安心を言ってきた与党はこの報告書をなかったことにするのに必死になり、野党は年金詐欺だと責め立てる。他方でメディアのコメンテーターの多くは、さめた論調で、年金だけで老後をやっていけると考えるほうがおかしいと突き放す。

 では老後の安心をどのように考えるべきなのか。まず、年金制度をめぐる安心と信頼とを分けて議論すべきだ。そもそも不足論の前提となる月20万円前後の年金給付のためには、夫婦世帯で夫が40年間にわたり40万円ほどの月収を得ながら拠出を続ける必要がある。条件を満たせず、さらに給付が下回る世帯は多かろう。

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