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対立のはざまで

日本が初の議長国を務める主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開幕する。米中対立が世界経済に影を落とす中、保護主義姿勢を強めるトランプ米大統領に軌道修正を促し、緊張緩和の糸口を見いだせるか。世界の目が開催地・大阪に注がれている。

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対立のはざまで

試練のG20/下 「温暖化」でも米孤立 パリ協定、見えぬ着地点

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北海道・宗谷丘陵にある大規模風力発電施設=稚内市で2016年7月、本社機「希望」から手塚耕一郎撮影
北海道・宗谷丘陵にある大規模風力発電施設=稚内市で2016年7月、本社機「希望」から手塚耕一郎撮影

 「気候変動のせいで人々が家を失い、移住を余儀なくされている。もはや地球温暖化が原因の災害が起きない日はない」。国連のグテレス事務総長は5月28日、ウィーンで開催された温暖化に関する会議で、気象災害が及ぼす世界各地の危機的な状況を強調した。

 米保険仲介大手エーオンによると、2018年に世界で発生した気象災害による損失は2150億ドル(約23兆2000億円)。ハリケーンや米カリフォルニア州の過去最悪の山火事、日本の台風21号、西日本豪雨などが上位を占めた。

 多くの異常気象や山火事は温暖化との関係が指摘される。同社は「破局的なリスクが拡大している」と警告した。世界経済フォーラム(本部ジュネーブ)が世界の政財界のリーダー約1000人に聞いて今年1月に公表した報告書では、世界で発生する可能性が高いリスクとして異常気象を挙げた人が最も多かった。

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