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東京へ ともに歩む

毎日新聞

伊藤美誠=丸善インテックアリーナ大阪で2019年1月19日、久保玲撮影

アスリート交差点2020

今を楽しむ 私の名コーチ=卓球・伊藤美誠

 今回はコーチの松崎太佑(たいすけ)さん(35)を紹介したいと思います。普段は「コーチ」ではなく「松崎さん」と呼んでいます。

     松崎さんとの最初の出会いは小学2年の頃。生まれ育った静岡県豊田町(現磐田市)のスポーツ少年団で週1、2回、卓球の練習をするようになり、そこで教えていたのが松崎さんでした。当時は教えてもらうというよりも、練習試合などで時々、対戦するぐらいでした。

     松崎さんが担当コーチになったのは私が大阪に移った中学1年から。それまで半導体の検査装置を開発する企業に勤めながら卓球を教えていたので、仕事を辞めて一緒に来ると聞いた時は驚きました。

     松崎さんは卓球の動画を見るのが好きで、本当に熱心です。ツアー中は試合後に深夜まで見ています。新しい技術などを見ると「これ、いいんじゃないか」と言って、取り入れることもあります。以前は私も一緒に動画を見て対戦相手の研究をしていましたが、今は休息や睡眠を優先します。松崎さんが見てくれるので安心して試合に臨めます。

     卓球界では結構、コーチを代える選手がいますが、私としては小さな頃から知っている松崎さんは何でも言い合えるので楽です。私は必ずしもコーチが選手よりも上とは思いません。

     最近はコーチと対等に話ができる選手も増えてきましたが、コーチに何も言えない選手もいます。その点、松崎さんはこちらの言うことを聞いてくれます。

     試合をしている選手にしか分からないこともあります。だから、お互いに話し合っているような感じです。

     リオデジャネイロ五輪まではお互いにノートに気づいたことを書いていました。私はもう書いていませんが、松崎さんは試合中もずっと気づいたことを書いています。

     松崎さんは広くは知られていないと思いますが、名コーチだと思います。もちろん相性があると思いますから、私にとっての名コーチですね。(あすはカヌー・羽根田卓也です)(タイトルは自筆)


     Q 東京五輪で注目している他の競技、選手は?

     A 自分の競技のことで精いっぱいで、他競技のことを考えている余裕がないというのが正直な思いです。それでも、卓球と同じように若い選手が多い競泳は気になります。

     交流のあるカヌー・スラロームの羽根田卓也さんも頑張ってほしいです。

     見てみたいのは、同じネット競技のバドミントン。動きの速さが面白そうです。


     ■人物略歴

    いとう・みま

     静岡県磐田市出身。2015年3月のドイツ・オープンでツアー史上最年少(当時)の14歳152日で優勝。16年リオデジャネイロ五輪団体銅メダル。18、19年全日本選手権3冠達成。スターツ所属。18歳。