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沖縄慰霊の日 この幸せをいつまでも 「平和の詩」朗読、小6の山内玲奈さん

「平和の詩」として「本当の幸せ」と題した詩を朗読する山内玲奈さん=沖縄県糸満市の市立兼城小学校で2019年6月11日午後4時39分、遠藤孝康撮影

 沖縄県糸満市の平和祈念公園で23日に営まれた沖縄全戦没者追悼式で、糸満市立兼城(かねぐすく)小学校6年の山内玲奈(れな)さん(11)が「平和の詩(し)」を朗読した。学校での平和学習で沖縄戦当時の写真を見て、戦争の恐ろしさと平穏な日常のありがたさを思い知った。令和の時代も平和が続いてほしいとの願いを込め、「本当の幸せ」と題した自作の詩を読み上げた。

 山内さんの詩は県平和祈念資料館(糸満市)に応募した1097点から朗読作品に選ばれた。

 <青くきれいな海 この海は どんな景色を見たのだろうか>

 「鉄の暴風」と呼ばれるほど多くの砲弾が島を削り、兵士や住民の命を奪った壮絶な地上戦。平成生まれの山内さんは74年前に繰り広げられた光景を想像し、沖縄の海や大地、空の視点でつづった。

「平和の詩」として「本当の幸せ」と題した詩を朗読する山内玲奈さん=沖縄県糸満市の市立兼城小学校で2019年6月11日午後5時2分、遠藤孝康撮影

 山内さんは5月、平和学習で県平和祈念資料館を見学した。子供が撃たれ倒れている沖縄戦の写真を見て「子供たちまでもが戦争に巻き込まれたのか」と衝撃を受けた。「思ったことを書いてごらん」。教諭に言われ、書き出した。

 <体験したことはなくとも 戦争の悲さんさを 決して繰り返してはいけないことを 伝え継いでいくことは 今に生きる私たちの使命だ 二度と悲しい涙を流さないために>

 沖縄戦を生き残った山内さんの祖父は昨年亡くなった。「悲しい記憶を思い出させるのはかわいそう」と体験を尋ねることはできなかったが、「平和を願っていたからこそ、優しい祖父だったんだろう」と思う。

 家族や友達に囲まれ、未来に夢を持つことができる平和な時代に生まれたことを幸せに思う。詩の最後はこう結んだ。

 <「命(ぬち)どぅ宝」 生きているから笑い合える 生きているから未来がある 令和時代 明日への希望を願う新しい時代が始まった この幸せをいつまでも>【遠藤孝康】

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