東京・公立福生病院

透析中止 再開要請、カルテに 女性「苦しい、痛い」

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カルテを手に「死の選択肢が示されなければ妻は死んでいなかった」と話す夫=東京都内で2019年6月15日
カルテを手に「死の選択肢が示されなければ妻は死んでいなかった」と話す夫=東京都内で2019年6月15日

 「苦しい、どうにかして」。公立福生病院で昨年8月、人工透析治療を中止して死亡した女性(44歳)のカルテからは、病院側が「みとり」を名目に透析治療再開の訴えを聞かなかった実態が浮かぶ。

 入院2日後の昨年8月16日午前1時45分から、女性は苦しみ始めた。尿毒症で全身に水がたまり、呼吸が苦しくなるのだ。午前2時、大声で「あー苦しい。どうにかして。痛い。息が出来なくて苦しい」。当直看護師はベッドごと詰め所に運ぶが、なすすべがない。専門医によると、苦しさは薬では除去できず透析治療を続けるしかない。「狂いそう。暑いし痛いし。あー」

 そして「もう無理。朝、先生と話したいから連絡してください」「こんな苦しいなら透析した方が良い。(中止を)撤回する」。女性は朝までに治療再開の意思を明確に示した。16日午前9時45分までに「苦しい」という言葉は計11回。

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