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社説

高校野球の球数制限 けが予防はジュニアから

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 高校野球で投手の肩や肘を守るための討議が進んでいる。日本高校野球連盟が設置した有識者会議は、一つの大会での投球数に一定の制限を掛ける方針を決めた。

 秋までに具体的な期間や球数を定め、まずは甲子園など全国大会での導入を目指す。投手のけが防止につながることを期待する。

 会議では、高校入学後の肩肘のけがは再発が多いという指摘があった。小中学生の指導者には心にとどめておいてもらいたい。

 以前から投手の投げ過ぎが問題視されてきた高校球界では、甲子園大会前に関節機能の検査を行ったり、投球禁止規定を設けたりとケアを進めてきた。

 しかし、アマチュア野球を統括する全日本野球協会などが2014年度に行った調査によると、小学生の投手のほぼ半数が肩や肘を痛めた経験を持つという。

 野球を始めて間もないジュニア時代に相当数の投手が肩肘を痛める状況に危機感を覚える。けが予防は高校生になって初めて取り組むのでなく、より早期に始めるべきだろう。

 もちろん、小中学生向けの1日あるいは1週間単位の全力投球数の指針はある。投球回数などを制限する団体や大会も増えている。

 ただ、全日本野球協会の16年度の調査では、練習で1日の投球数に制限をつけていない中学生のチームが半数近くもあった。

 肩肘への負担は試合時にのみ掛かるわけでない。練習時のキャッチボールから数える習慣をチームでつけてもらいたい。甲子園常連校と呼ばれる高校でも既に実践している。

 少年野球の試合数の多さも課題だ。冬場にも大会が行われ、年間数百試合を戦うチームがあると聞く。高校野球同様、11月末から3月上旬までの冬場はシーズンオフとして体力作り期間に充ててはどうか。

 医療機関と連携し、肩肘の状態を定期的に検診する地域もある。こうした例を参考に指導者は子供の体を守る意識を高く持ってほしい。

 少子化やスポーツの多様化により野球人口は減っている。それでも野球は国民的スポーツだ。将来の担い手となる子供たちが健康でプレーできる環境を作る。それが大人の責務である。

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