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吉本はコンプライアンス順守で瀬戸際に 「闇営業」金銭授受で11人謹慎処分

講師や同期生の前で「ネタ」を見せる生徒(手前左)=東京都千代田区のNSC東京で2018年11月、藤井太郎撮影

 反社会的勢力のパーティーに会社を通さず芸人を出席させる「闇営業」をしたとして、お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也さん(42)が所属の吉本興業との契約を解消された問題で、吉本興業は24日、パーティーに出席していた宮迫博之さん(49)=雨上がり決死隊、田村亮さん(47)=ロンドンブーツ1号2号=ら所属芸人11人を謹慎処分にしたと発表した。出席した芸人が会社を通さない「闇営業」をしていたのではないか、という疑問が当初から持ち上がっており、宮迫さんらがこれまで否定していた金銭受領を認めたことで、さらに波紋は広がりそうだ。

 吉本興業はこれまでも所属芸人のトラブルがあり、その反省からコンプライアンスの重視、順守に力を入れてきた。ほとんどの吉本芸人が学ぶ養成学校「吉本総合芸能学院」(NSC)では、放送で使ってはいけない言葉も教えてきた。即戦力としてテレビなどで活躍してもらうためだ。テレビのバラエティー番組は「ひな壇芸人」と呼ばれる若手芸人が多く出演している。芸人はテレビで話せるギリギリの線を理解した上で、笑いをつくろうと努力する。

 NSCは警察に協力を仰ぎ、コンプライアンスに関する授業を毎年続けている。拳銃や覚醒剤、暴力など、芸人でなくても決して手を出してはいけない犯罪に近づかないよう、警察が丁寧に指導する。芸人の卵たちは、「昔の芸人ならば許されたかもしれない」という甘い言葉は、現在では全く通じないということを、思い知らされるのだ。

 今回、写真誌に掲載されたため、宮迫さんらはパーティー出席を認めた。だが、金銭授受を全員が否定していた。一報を知ったほとんどの人は、「一銭ももらってないなんて?」と疑問に思ったことだろう。宮迫さんらパーティーに出席した芸人のコメントを見ると、謹慎処分が出るまで相当苦しんだことがうかがえる。

 ここはコンプライアンスが守れるかどうかの瀬戸際でもある。吉本の多くの先輩、後輩たちが、そして笑いを愛するファンが11人のこれからを注視している。「今の時代は許されないこと」だとしっかり反省して、また私たちを笑わせてほしい。【油井雅和】

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