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平常時への歩み少しずつ 続く復旧作業 新潟・山形地震1週間

割れた屋根瓦の回収にあたる住民ら=山形県鶴岡市小岩川で2019年6月24日午後2時3分、堀智行撮影

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 山形県沖を震源とする18日夜の地震から25日で1週間。震度6弱を観測した同県鶴岡市では災害ごみの受け入れやボランティアの活動など、復旧作業が続く。温泉旅館の営業も再開し始め、平常時への歩みは少しずつ進む。【堀智行、長南里香】

 県の24日午後1時現在のまとめでは、人的被害は21日の発表から2人増えて25人。建物被害は把握できた分で、鶴岡市内で屋根瓦の損傷など148棟。全半壊は確認されていない。農作物被害も調査中ながら、シイタケ400万円(三川町、鶴岡市、庄内町)が判明した。避難者数は修正され、最大で3250人(鶴岡市1966人、酒田市1249人、三川町5人、遊佐町30人)。避難者は20日までにゼロになっている。

営業再開に向け、旅館の屋根瓦の修復にあたる業者=山形県鶴岡市湯温海で2019年6月24日午前10時43分、堀智行撮影

 ■温泉街

 温泉を供給する配管の故障で温泉旅館7軒が営業を休止していた湯温海地区のあつみ温泉では21日以降、3軒が再開。残る4軒も7月1日の再開に向け、準備が急ピッチで進む。

仮設の災害ごみ置き場で瓦の分別作業にあたる酒田南高の生徒たち=山形県鶴岡市小岩川で2019年6月24日午前11時6分、堀智行撮影

 22日に営業を始めた「あつみホテル温海荘」では、週末に迎え入れた宿泊客から励ましの声が寄せられたという。若松邦彦支配人(62)は「今まで通り戻ってきてほしい」と話した。7月1日に再開する「萬国屋」では、従業員が窓ガラスを拭き、館内の設備点検にも奔走。中川清昭専務(57)は「海水浴が始まりトップシーズンを迎える。安心して来てもらえるようにしたい」と話す。

 ■小岩川地区

 大きな被害が出た小岩川地区では、酒田南高(酒田市)の1年生9人が仮設の災害ごみ置き場で瓦の分別にあたった。同高は5月、あつみ温泉の旅館などで就業体験をしたばかり。百瀬仁音さん(15)は、酒屋を営む鶴岡市内の自宅では割れたビンを片付けたといい、「屋根にブルーシートがかかった家が多く、思った以上に被害が大きい。少しでも力になれれば」と話した。

 同地区は雨の中、トラックが被災した家を回り、屋根に残った瓦の破片を集めた。修繕は進んでおらず、雨漏りなどの被害も出ているという。瓦が自宅前に山積みになっている家もあった。70代の無職女性は「瓦が落ち、家の土台にヒビも入った。片付けはほぼ終わったが、新しい瓦をいつ入れられるのか分からない」と話した。

 ■観光地

 クラゲ展示で知られる鶴岡市立加茂水族館は発生後も通常営業している。3日ほどは例年の半数以下の来場だったが、22、23日の週末からは平年並みに戻ったという。奥泉和也館長は「東日本大震災で津波を経験したお客さんが仙台から来て『応援しようと来ました』と声を掛けてくれて、涙が出た」と感謝した。 千葉県市川市から友達と訪れた保育士の富樫浩子さん(50)は「余震が心配で迷ったが、もしもの時は(海抜15メートルの)屋上に逃げられると聞いたので安心して来た」と話した。

 ■港湾施設

 県漁業協同組合念珠関支所の佐藤修支所長によると、発生時に操業していた漁師が戻ると、「プロペラに物が絡まるような、ものすごい衝撃があったと言っていた」という。鼠ケ関港(鶴岡市)には吉村美栄子知事も視察に訪れ、「早急な補修を要望したい」。

 ■ボランティア

 鶴岡市ボランティアセンターは被害状況などを踏まえ、当初はボランティアを受け入れない方針だった。しかし、被災者から「片付けを手伝ってほしい」という要望や、「ボランティアをしたい」という個人、団体の問い合わせが相次ぎ、受け入れを決めた。22日は2人、23日は14人、24日は19人が作業にあたった。

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