メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

芸能界と反社会的勢力 根深い関係、どう断ち切る 吉本「闇営業」問題

吉本興業本店=大阪市中央区で2019年6月24日、平野美紀撮影

 反社会的勢力のパーティーに会社を通さず芸人を出席させる「闇営業」をしたとして、お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也さん(42)が所属の吉本興業との契約を解消された問題で、吉本興業は24日、パーティーに出席していた宮迫博之さん(49)=雨上がり決死隊、田村亮さん(47)=ロンドンブーツ1号2号=ら所属芸人11人を謹慎処分にしたと発表した。芸能界と反社会的勢力との関係は、2011年、吉本興業に所属していた島田紳助さんが暴力団関係者との交際で芸能界を引退するなど、これまでもたびたび問題になってきた。識者は、関係を断ち切る必要性を指摘する。

 演芸評論家の相羽秋夫さんは「かつては地方興行をする場合、その興行を取り仕切る組織や人物が暴力団関係者であるということが多々あった」と話す。そうした興行主は時代の変化とともに姿を消したというが、個人的関係となると近年も後を絶たない。00年には暴力団会長の長女の結婚式に演歌歌手ら多数の芸能人が出席していたことが問題視された。

「甘い蜜には落とし穴」トラブル仕掛け近づく例も

 今回、問題となったのは「闇営業」として会社を通さずに芸人が個人で請け負っていた仕事。相羽さんは「演芸人にとって劇場やテレビ出演よりも多くのギャラをもらえるのが、営業や余興と呼ばれる仕事。さらに会社を通さず直接請け負えば、より実入りのいい『おいしい仕事』ということになる」と話す。一方で「反社会的勢力からすれば、有名芸能人を呼ぶことはステータス。芸人のステータスが上がった今だから、余計誘われやすくなっているのではないか。芸人側も、知らなかったでは済まされない。甘い蜜には落とし穴があるということだ」と指摘する。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんも「反社会的勢力はあの手この手を使って芸能人に忍び寄ってくる」と話す。時には芸能人に対してトラブルを仕掛け、解決するふりをして近づいてくることもあるという。

 興行などで芸能界側が反社会的勢力を頼ってきた歴史もあり、両者の関係は根が深い。大谷さんは「本気で断ち切ろうとしなければ根絶はできない」としたうえで、芸能事務所に対しても「所属タレントが反社会的勢力につけ込まれない環境を作るべきだ。闇営業に走らなくてもいいような適正なギャラ配分、トラブルへの対応など、事務所として芸能人を守る姿勢を貫く必要がある」と注文を付けている。

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 宮迫博之さん芸能界引退意向 吉本は面談継続
  2. 服破れ、髪も焼け、真っ黒「地獄絵図だった」 京アニ放火
  3. 発言遮り「極めて無礼でございます」 徴用工問題 河野外相の怒りの伏線は…
  4. ORICON NEWS 松本人志、闇営業の処分内容に疑問 宮迫・亮と後輩「分けてもいいのかなって」
  5. 宮迫さん契約解消 終息の「落としどころ」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです