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小笠原諸島で新種の昆虫「オガサワラセスジダルマガムシ」発見

初確認されたオガサワラセスジダルマガムシ=小笠原自然文化研究所の佐々木哲朗さん提供

 世界自然遺産の小笠原諸島(東京都小笠原村)で新種の水生昆虫「オガサワラセスジダルマガムシ」が見つかった。小笠原諸島でダルマガムシ科の新種発見は初めてという。小笠原諸島は近年、渇水が深刻化していて生息環境が危ぶまれ、発見チームは「環境について考える契機にしたい」としている。

 小笠原自然文化研究所などのチームが東京都の委託で行った現地調査で見つけ、ブルガリアの国際動物学誌ズーキーズに発表した。セスジダルマガムシは湿地や渓流、海岸の岩礁などに生息する体長数ミリの水生の甲虫で、国内では14種が確認されている。

 チームによると、オガサワラセスジダルマガムシは体長約2ミリ。2017年、父島の南東部や兄島、弟島の海岸沿いを調査し、ほぼ垂直の崖から染み出す湧き水の中で発見した。本州や屋久島などの近縁種に比べて小さく、口に浅い刻みがあるのが特徴という。

 継続的に観察すると冬場は数十匹見つかるが、乾燥する夏場は激減した。小笠原諸島は近年、雨が長期間降らないことによる渇水が深刻となり、兄島では昨年、多くの湧き水が干上がってオガサワラセスジダルマガムシを確認できなかった。

 チームの一員で神奈川県立生命の星・地球博物館の苅部治紀主任学芸員は「外来種などの影響で多くの昆虫が危機にさらされる中、新種発見は明るいニュース。一方で、渇水に影響しているだろう気候変動などを考えるきっかけになれば」と話す。【荒木涼子】

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