メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

新潟・山形地震

1週間 住宅再建、国の支援困難 村上市・鶴岡市、独自補助検討

地震で被災した自宅を見つめる女性。2階の天井から雨漏りがするため、床にビニールを敷き洗面器などを並べている=山形県鶴岡市の小岩川地区で24日午後

[PR]

 新潟、山形両県で震度6強と6弱を観測した地震は25日で1週間。復旧が急ピッチで進むが、建物の被害が比較的小さく、住宅再建に公費が支給される被災者生活再建支援法は適用されない見通しだ。「資金をどうすればいいのか」。地元の自治体は独自の財政支援を検討するが、住民からは不安の声も上がる。

     震度6強だった新潟県村上市府屋地区。24日は雨の中、「全壊」「半壊」などを判定する罹災(りさい)証明の調査が行われ、市職員らが建物の外壁の傾きやひびの有無を調べた。タクシー運転手、本間定昭さん(67)方は新たに瓦が数枚落ちていたことが分かり「参ったな。またお金がいる」と嘆いた。

     住宅が壊れた場合、支援法が適用されれば、被害規模などに応じて最大300万円の公的支援が受けられる。ただ、適用には「市町村で全壊が10世帯以上」などの条件があり、村上市と、震度6弱の山形県鶴岡市は24日の段階で、条件を満たさない可能性が高い。

     瓦が崩れた屋根にブルーシートをかぶせたままの村上市の60代女性は、修復に数百万円かかると業者に言われた。「高額なので市から補助金があればありがたいが、あまり当てにはできないだろう」とうつむく。

     鶴岡市小岩川地区の1人暮らしの男性(67)方は窓枠がゆがむなどしており、市の「応急危険度判定」で「要注意」とされた。男性は1964年の新潟地震を経験し、教訓として保険に加入していたが、被害の半額しか負担してもらえない。保険だけで修繕費を賄うのは困難だといい「まさか人生で2回も大きな地震に遭うとは。仕事をしておらず、資金はどうすれば」と途方に暮れる。

     村上市、鶴岡市は支援法が適用にならないことを見据え、住宅リフォームの際に補助金を出す制度を活用する方向で検討している。ただ、市の予算から捻出するのは厳しいのが現状。村上市の高橋邦芳市長は24日の記者会見で、国や県にも財政上の協力を求めるとし「実現できるよう取り組んでいきたい」と述べた。

    地震の被害を受けた屋根瓦を片付ける人=山形県鶴岡市の小岩川地区で25日午前

    「自分たちの手で」

     発生から1週間。建物に被害のあった地域では、屋根にブルーシートが残る一方、後片付けや観光地の復旧が進む。住民は「自分たちの手で、生活を立て直さなきゃ」と、少しずつ日常を取り戻している。

     新潟県村上市の府屋地区では、朝からがれきを回収するトラックが路地を行き来した。JR府屋駅近くの自宅で、倒壊の恐れがあると判定されたブロック塀を、ハンマーで解体していた無職、小田吉重さん(67)は「ボランティアの協力もあり、作業は進んでいる」と語り、汗を拭った。

     山形県内有数の観光地、あつみ温泉(鶴岡市)では、地震の影響で配管が壊れてお湯が出なくなり、多くの旅館が休業を強いられた。「あつみホテル温海荘」によると、再開後もキャンセルの連絡が続いているという。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 帰宅後、英会話塾行かず 殺人事件と断定 埼玉小4男児死亡 埼玉県警

    2. 8月にSNSで知り合い、事件当日に初めて会う メッセージ削除か 殺人容疑で逮捕の私立大生 池袋女性遺体

    3. 「ゴージャス、まるでホテル」西鉄が「最高級バス」お披露目

    4. 死体遺棄容疑で32歳父親を逮捕 さいたま小4男児殺害 埼玉県警

    5. 男子高校生を買春容疑、小学校長ら逮捕「欲望を抑えられなかった」

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです