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「博士離れによって大学の研究のアクティビティーが低下し、我が国の学術研究の地盤沈下を招くことを危惧している」
博士課程進学者が減ることの問題点について、東京大は毎日新聞の取材にそう指摘する。国の2018年度学校基本調査によると、大学院の博士課程進学者は1万4903人。社会人が4割以上、留学生が1割強を占めるが、前年よりは137人増えており、減少の一途だったこの数年を見れば回復の兆しといえるかもしれない。
ただ、修士課程修了者に占める就職者の割合は78・5%で、8年連続で上昇し、過去最高を記録した。企業の人手不足を背景に「売り手市場」が続き、優秀な人材がどんどん企業へ流出する状況にある。やはり「博士離れ」は進んでいるといえるのだろう。
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