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火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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図書館は進化する=玉木研二

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 たとえば、猟をするにも筋力、走力、跳躍力のどれも大きな獣にかなわない。私たちの遠い祖先は「協力」を覚え、経験で得た情報や知恵を共有し、子孫に伝えた。

 形にはならぬものの「図書館」の原始的な芽生えは、そうしたところにあったかもしれない。

 考古学では、最古の図書館は約5000年前、古代メソポタミア文明に登場したらしい。この時代、クサビ形文字で粘土板に記し、保管した。商取引、納税記録、兵の徴募、詩や神話、科学、歴史、哲学……とテーマも広がった。

 整理・分類は図書館の宿命的課題。外側の粘土板の端に記されたタイトルで内容がわかるようになっていた(スチュアート・A・P・マレー著、日暮雅通監訳「図説・図書館の歴史」原書房)。

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