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新潟・山形地震

「大火から再起」に学ぶ 旅館社長、再開期す

営業再開に向け、歓迎板にメッセージを書き込んだ斎藤武大さん=山形県鶴岡市で、堀智行撮影

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 山形県沖を震源に、新潟県村上市で震度6強を観測した地震の発生から25日で1週間を迎える。震度6弱の揺れがあった山形県鶴岡市の南西部、日本海沿いにある温泉街「あつみ温泉」は68年前、大規模な火災で温泉旅館の大半が焼損した。大火から立ち直った街の歴史を亡き父から教えられてきた若手旅館経営者は「今度は自分たちの世代が街を復興させる」と、地震からの営業再開に向けて準備を進めている。

 あつみ温泉は今回の地震で温泉を供給する配管が損傷し、七つある温泉旅館はすべて休業に追い込まれた。21日以降、3軒が再開し、残る4軒は7月1日の再開を目指している。

 創業約380年の「かしわや旅館」は壁がはがれるなどし、6月下旬までの予約が約50件、キャンセルになった。修復作業に追われる斎藤武大(たけひろ)社長(38)の頭をよぎったのは、5年前に70歳で亡くなった父庄左衛門さんの教えだった。

 あつみ温泉では、1951年4月の深夜、大規模な火災が発生。日本海から吹き付ける約12メートルの強風にあおられた火は温泉街全域を包み込み、同旅館を含む約250戸が焼損した。「この旅館も全国から駆けつけた大工が建て直してくれたんだ」。庄左衛門さんは武大さんが幼いころから、支援への感謝と災害への備えを語り継いできたという。

 東京の和食店で修業した武大さんは10年前に地元に戻り、父と旅館を切り盛りしてきた。7月1日の再開を目指す武大さんは玄関に置かれた歓迎板に「がんばろう!さんぽく あつみ」と書き込んだ。大きな被害が出た新潟県村上市の山北地区と地元の復興を願い、記した。【堀智行】

    ◇

 24日公表された総務省消防庁のまとめによると、各県のけが人は山形23人、新潟5人、宮城5人、秋田2人、石川1人の計36人で避難者はいない。住宅被害は補修が必要な一部破損が山形97棟、新潟50棟、秋田2棟に上った。【稲垣衆史】

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