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「重大な不正」 学会が非難声明 文化財無断切り取り 「規範厳守を」

自治体から預かった文化財を無断で切り取った問題が発覚した岩手県立博物館=盛岡市上田で2019年6月4日、鹿糠亜裕美撮影

 岩手県立博物館(盛岡市)の学芸員が無断で文化財を切り取った問題で、文化財の保存や調査などに携わる研究者らで作る「日本文化財科学会」は24日、所有者の承諾を得ない切り取りについて「社会や所有者に対して信頼を欠く重大な不正行為」と非難する声明文をホームページ上に掲載した。

 声明文は「文化財の科学調査に伴う手続きの重要性について」と題し、京都大名誉教授の泉拓良会長名で発表された。文化財の材質や年代を調べる科学調査は、文化財を傷つけない「非破壊調査が原則」とし、一部を切り取るような破壊調査は「所有者に必要性を提案し、承諾を得て、分析の結果を報告することが基本」と指摘した。会員には「規範の厳守を改めて強く要望する」とし、「学会はこの度の不適切な調査の在り方を反省の機とし、会員の研究倫理と見識を高めて文化財調査にあたる」と誓った。

 同会は文化財に関する研究の発展や普及を目的に、1982年発足した。全国に800人近い会員がいる全国有数の学会で、無断切り取りをした同館の赤沼英男上席専門学芸員も所属する。泉会長は「我々の分野で不祥事が起き、世間の皆様に大変申し訳ない。今回の事案のために、必要な文化財の分析などが滞ることを危惧している」と話した。【藤井朋子】

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