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「新しい国」の行方

安倍晋三首相は第2次政権発足直後の2013年1月、「新しい国へ」を著し、自らの政治姿勢を説いた。年金制度改革、消費増税、大災害からの復興……。6年半に及ぶ政権下では、自著で指摘した課題に対応する制度設計もなされた。「新しい国」はどこに向かい、国民はどう生きていくのか。それぞれの現場の小さな声に、耳を傾ける。

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「新しい国」の行方

2019参院選/1(その1) 老後「自助の限界」

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 亡くなった父が建てた2階建ての実家は、築50年を超えた。2人暮らしの母(91)のため、家の耐震化とバリアフリーを考えていたが、金融庁の報告書が示した「夫婦の老後資金に2000万円必要」との試算を見て、あきらめるしかないと思い始めた。100メートルほど離れた場所に購入した自宅には、パートの妻(62)と義母(85)が住む。「家族の誰かが体調を崩したら……」。そう考えると、不安が胸にこみ上げる。

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