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福岡市東区の花火大会、開催見送り ラグビーW杯で警備員確保できず

2016年10月の「Fukuoka東区花火大会」=福岡市東区で蓬田正志撮影

 毎年秋に福岡市東区香椎浜から花火を打ち上げる「Fukuoka東区花火大会」について、地元の実行委員会が今年の開催見送りを決めた。福岡市が会場の一つとなるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会(9~11月)などの影響で、必要な警備員を確保できなかった。高速道工事が影響した昨年に続き2年連続の見送りとなり、実行委はW杯の余波に戸惑っている。

2016年10月のFukuoka東区花火大会=福岡市東区で蓬田正志撮影

 東区花火大会は1991年に始まった。地元商店や企業で実行委を組織し、募金やTシャツ、トートバッグなどのグッズ販売で費用を賄う市民主体の花火大会。直近の2017年は約7000発を打ち上げ、約7万人が来場した。

 昨年は東区の香椎浜とアイランドシティをつなぐ福岡都市高速6号線(延長約2・5キロ)の建設工事で、従来の観覧場所となっていた周辺の公園が利用できなくなったことが響いて休止となった。市民から批判を受けた市が、今回は全面的に協力。実行委は台風などを考慮し、今年は10月か11月の開催で検討していた。

 ところが関係者によると、警備会社との協議で、時期が重なるW杯などのイベントに多くの警備員が動員される影響で、必要な警備員約200人を確保できなかったという。

 実行委は、来年についても東京五輪・パラリンピック(7~9月)などの影響で警備員の確保が難しいと判断し、花火大会を来年4月25日に開催することを決めた。実行委の安川昌彦事務局長は「残念だが安全が第一。来年こそは東区を盛り上げたい」と話した。【蓬田正志】

警備員、増える需要に追いつかず

 東区花火大会の見送りの背景の一つに、警備業界の深刻な人手不足がある。

 全国の警備員数は2017年末で前年比1・7%増の55万2405人で、ここ数年は増加傾向にある。しかし、4月の有効求人倍率は、全国平均1・38倍に対し、警備員を含む「保安」分野は7・02倍と突出。全国警備業協会(東京)が2月に実施した加盟500社に対する抽出調査では、回答した421社のうち約93%が「警備員不足」と回答した。「新たな仕事が受けられない」との声も上がっているという。

 過酷さや低賃金のイメージから敬遠されがちな一方で、相次ぐ災害に伴う公共工事や安全への意識の高まりから需要は増加しており、警備員数の伸びが追いついていないとみられる。国内ではラグビーW杯や東京五輪などの大型イベントが続き、警備員の取り合いは今後さらに顕在化する可能性がある。【蓬田正志】

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