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埼玉県に9200万円賠償命令 訓練中の機動隊員溺死

埼玉県警本部=さいたま市浦和区で、鈴木拓也撮影

 埼玉県警機動隊の訓練用プール(同県朝霞市)で2012年、同隊水難救助部隊の佐々木俊一巡査(当時26歳)が訓練中に水死したのは暴行を受けたためだとして、遺族が県と当時の上司ら5人に計約1億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は26日、県に計約9200万円の支払いを命じた。谷口豊裁判長は指導役だった先輩隊員の注意義務違反を認定する一方、「私的制裁とは言えない」として個人への賠償請求は退けた。

 判決によると、佐々木巡査は12年6月29日、重さ約38キロの装備品を身につけて訓練に参加。足を痛めていたため訓練中止を願い出たが聞き入れられず、先輩隊員に息継ぎができないまま水中に3~4回沈められ水死した。

 判決は、佐々木巡査が「もう無理です」と発言し、パニックに陥っていたことを先輩隊員が認識していたと指摘。「息継ぎをさせて水死を防ぐ注意義務を怠り、違法性の程度は重大だ」と結論づけた。一方で同様の行為を受けた隊員は他にもいたことなどから「訓練と無関係とは言えない」とした。

 事故を巡り、先輩隊員は業務上過失致死罪で在宅起訴され、16年に禁錮1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受け失職した。

 判決後に記者会見した佐々木巡査の母千春さん(62)は県警に対し「今からでもきちんと謝罪をしてほしい」と話した。県警は「判決内容を十分に検討し、適切に対応したい」とのコメントを出した。【鈴木拓也、中川友希】

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