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無罪判決の波紋~性と司法・私の考え

3月に性暴力事件の無罪判決が続いたことを受け、被害者らから「性被害の実態が理解されていない」と批判が起きた。全国で抗議デモが行われるなど、波紋が広がっている。問題の根本に何があるのか。刑法改正は必要か。それぞれの立場からこの問題を考えている人たちに聞いた。

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無罪判決の波紋~性と司法・私の考え

立場の強い者による性暴力を罰する別罪が必要 上谷さくら弁護士

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神戸市で開かれた性暴力に抗議するフラワーデモ。6月は神戸や仙台など全国9カ所に拡大した=神戸市中央区で2019年6月11日午後7時3分、反橋希美撮影
神戸市で開かれた性暴力に抗議するフラワーデモ。6月は神戸や仙台など全国9カ所に拡大した=神戸市中央区で2019年6月11日午後7時3分、反橋希美撮影

 実の娘への性的虐待を認定しながら父親を無罪とし、議論を呼んだ名古屋地裁岡崎支部の判決。性暴力の被害者支援に携わる上谷さくら弁護士は、「長年にわたり性的虐待を受けてきた人への想像力が欠けている」と判決を批判し、裁判官への研修の強化や、地位や関係性を利用した性暴力を処罰する罪の創設を訴える。【聞き手・塩田彩/統合デジタル取材センター】

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