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クラウドファンディングで老朽化した児童養護施設支援を 愛知・岡崎平和学園

豪雨で水浸しになったグラウンド=岡崎平和学園提供

 大雨の際にグラウンドが30センチほど水没することや建物の老朽化で、移転を決めた愛知県の児童養護施設が今月から、クラウドファンディング(CF)で引っ越し費用の寄付を募っている。既に目標の500万円を超える額が集まった。虐待を受けた子を支える児童養護施設や民間団体の応援で東京のCF会社のサイトで始まった企画の一環。企画では昨年、東京の別の施設が目標額の3倍近くを集めており、支援の方法として注目を集めている。

愛知県岡崎市の岡崎平和学園の児童ら=岡崎平和学園提供

 施設は愛知県岡崎市の「岡崎平和学園」。1953年に戦災孤児の保護を目的に設立された。現在は4棟の建物に2~18歳の児童・生徒ら48人が暮らす。増改築を重ねてきたが壁や床の傷みなど施設の老朽化が目立つ。また、敷地の一部が河川敷にあり、近年相次ぐ豪雨の際にはグラウンドが水没。水が引きにくく、天候が回復しても水たまりや土のぬかるみが残りやすく、しばらくは使えなくなる。建物への浸水の恐れもあることなどから新築移転を決めた。

移転後の岡崎平和学園の完成予想図を手にする小笠原寛施設長=2019年6月17日午後1時39分、田倉直彦撮影

 学園は国や県、市の助成を受け岡崎市内に4700平方メートルの用地を取得し、昨年10月に着工。2020年4月に開園予定だ。木造2階建ての児童らの生活棟や、地元住民との交流や災害時の避難用の施設などを設ける。だが、児童らの新施設への引っ越し費用は助成の対象外で、CFを通じて寄付を募ることにした。

 児童虐待防止に取り組むエッセイストの犬山紙子さんらのグループ「こどものいのちはこどものもの」が、CF会社の「Readyfor(レディーフォー)」(東京)のサイトで昨年から展開している企画「こどもギフト」で、支援を呼びかけた。今月の1カ月間が募集期間だが中旬に既に目標額を達成。学園の小笠原寛施設長は「多くの人の善意がありがたい。ネットとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の拡散する力に驚いた。支援したいが『何をしたらいいか分からない』という人に届いたのでは」と話す。

 昨年には3カ所の児童養護施設などが寄付を募集し、いずれも目標額を上回る金額が寄せられた。うち、目標の2・7倍の支援が寄せられた東京都北区の児童養護施設「星美ホーム」の立入聡副施設長は「サイトを見せて取り組みを分かりやすく説明できるし、サイトを見てCFを通さず直接、施設に寄付してくれた人もいる。CFの発信力は大きい」と話している。

 こどもギフトの企画では現在、昨年に続き岡崎平和学園など、3施設が寄付を募っている。詳しくはレディーフォーのサイトのこどもギフト(https://readyfor.jp/lp/kodomogift/index.html)。【田倉直彦】

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