メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「あの日」を未来へ

新米先生・防災教育に挑む 春編/上 子供たちに教訓伝えたい 自ら命守れるように /宮城

地震の揺れを体感し、真っ先に机の下に隠れる東浜小の5、6年生たち。担任の阿部航大教諭(中央)の顔にも緊張が走った=宮城県石巻市牧浜竹浜道の同小で

思い通じ「地域枠採用」

 「では、あしたも元気に会いましょう。最初はグー、じゃんけんぽん!」

 日が傾き始めた5月下旬の午後3時過ぎ。牡鹿半島にある全校児童わずか10人の小学校、石巻市立東浜小5、6年生の教室に、担任の「航大先生」こと阿部航大教諭(25)のはつらつとした声が響いた。じゃんけんは5、6年生5人の気持ちを一つにする帰りの会の恒例イベント。児童たちが「勝った」「負けたー」と声を上げ、教室を出ようとした矢先、足元がぐらっと揺れた。「地震だっ」。1人が声を上げると、それぞれ瞬く間に机の下に滑り込んだ。

 記録上、震度1の地震で、教室はすぐ、下校時刻の日常に戻った。ただ、航大先生が「隠れて」と声をかけた瞬間には、子供たちは既に行動していた。担任を受け持って1カ月余。当初は「おとなしくて遠慮がち」と感じていた児童たちの印象は変わってきた。最近は授業中も、子供たちが自ら発信することが増えてきた。「こうしたことがきっと災害時に生きるはず」。航大先生は、日常の延長線上に防災があることを、改めて心に刻んだ。

この記事は有料記事です。

残り893文字(全文1347文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「武漢 加油!」マスク、ゴーグル、ゴム手袋…緊急援助物資、中国へ続々 新型肺炎

  2. 「500万人が外に出た」新型肺炎で封鎖の武漢市長明かす 成田に9000人移動か

  3. 新型肺炎感染のバス運転手と接触か 大阪市で1人入院 府が公表 容体不明

  4. 新型肺炎、荏原病院院長「万全期し対応 ご安心ください」 帰国の4人受け入れ

  5. 新型肺炎感染のバス運転手、山梨に3泊 観光地数カ所回る

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです