福島県立磐城高/4 津波痕60キロ、部活で調査 東北大大学院修士課程・新家杏奈さん /福島
毎日新聞
2019/6/28 地方版
有料記事
1959文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

新家杏奈さん=2013年度卒
新家杏奈さん(23)=2013年度卒=は福島県立磐城高に在学中、天文地質部に所属し、東日本大震災の津波で被災したいわき市の海岸線約60キロを歩いて調査をしました。神戸市で開かれた「ぼうさい甲子園」でも成果を発表し、「津波研究者になって、古里を防災に強いまちにしたい」と決意を述べました。現在は東北大大学院修士課程に進み、津波の犠牲を減らすための研究に挑んでいます。【乾達】
津波工学の第一人者で、磐高(いわこう)時代から相談に乗っていただいていた今村文彦教授の研究室に、大学4年から所属しています。宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市など被災地の住民への聞き取りやアンケートから震災の際に何が避難行動を誘発したのかを分析し、どうすれば適切な避難ができるのかの答えを探っています。津波の犠牲者を減らせるよう、博士課程に進んで研究を続けていくつもりです。
この記事は有料記事です。
残り1571文字(全文1959文字)