- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
冗談を冗談として受け取ることができない。それは、冗談としか思えなかった話が具体的な現実の現象として、受け止めざるを得なくなっているからである。例えば、ある人が一切のプライバシーを放棄することで、まったく違う未来が見えてくることも事実である。それはインターネットという技術革新がもたらす悪夢かもしれないし、もっともっと楽で、快適に暮らせる未来かもしれない。
個人が一切のプライバシーを持たず、自らの身体に関するあらゆるデータが24時間1年を通じてリアルタイムに収集・解析され、なんらかの異常値が検知された場合は、すぐにその後の対応が指示されるとする。病院に着く頃には、分析されたデータに基づき最適解とされた処方が準備されている。医療データにプライバシーはなく、公的な医療データバンクに24時間監視されることで安心が得られるのである。
この記事は有料記事です。
残り347文字(全文713文字)