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歌舞伎町やゴールデン街など東京・新宿の歓楽街、いわゆる「盛り場」の成り立ちを紹介する本の刊行が相次いでいる。読み取れるのは、いずれも年齢や性別、職業や国籍の違いを受け入れ、新陳代謝を続ける「懐の深さ」だ。昭和、平成と培ってきた新宿の多様性を再認識させてくれるが、なぜ今なのか--。【日野行介】
5月刊行の「新宿の迷宮を歩く 300年の歴史探検」(平凡社新書)の著者、橋口敏男さん(64)は元新宿区職員で、現在は新宿歴史博物館館長。インドカリーの「新宿中村屋」など新宿発祥グルメのほか、商店主たちが東南アジアを参考にしたという歌舞伎町の成り立ちまで網羅的に紹介している。歌舞伎町やゴールデン街などを街歩きしたルポも地図付きで掲載した。
橋口さんは「新宿はさまざまな人を受け入れ、新しい文化を生み出してきた。懐かしさと新しさが同居する飽きない街」と話す。
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