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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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レッドオーシャン、緩和策支えに=東短リサーチ・チーフエコノミスト 加藤出

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 レッドオーシャン。競争が激烈で“血の海”のようになっている市場の状況をそう呼ぶ。近年の日本にはそれが非常に多い。居酒屋業界は典型例だろう。居酒屋等の1997年の市場規模は1・4兆円だったが、2017年は1兆円に減った。08年以降は前年比の利用客数もずっとマイナスだ(日本フードサービス協会調べ)。

 市場縮小の最大の要因は高齢化・人口減少と思われる。ところが大手チェーンは店舗数を逆に拡大させてきた。「鳥貴族」はこの5年で店舗数をなんと8割も増加させている。その背景に日銀の超金融緩和策の影響もあると推測される。

 緩和策で金融市場の金利はマイナスの領域に押し下げられている。これでは金融機関は国債などに資金を投じても運用益は得られず、企業への貸し出しを増加させた。金融機関同士の競争の激しさも加わり、貸出金利は低下してきた。

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