手術支援ロボット

遠隔手術、解禁 数年以内に実用化へ 厚労省検討会

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手術台(右上)から離れた操縦装置でダヴィンチを動かす渡辺理事長(左下)
手術台(右上)から離れた操縦装置でダヴィンチを動かす渡辺理事長(左下)

 医療ロボットによる手術を遠隔操作で行うことを解禁するオンライン診療指針の改定案を、厚生労働省の検討会が28日了承した。重篤な患者が移動せずに、遠方にいる高い技術を持った医師の手術を受けられるようになる。関係学会が具体的な手術要件などをガイドラインで定め、数年内の実用化を目指す。【原田啓之】

 実施が想定されるのは米国製の手術支援ロボット「ダヴィンチ」による遠隔手術。医師が内視鏡カメラやメスの付いたアームを操縦して、患部を切ったり縫ったりする。胸や腹を切り開く一般の外科手術に比べて出血が少なく、体への負担が少ない一方、習熟した技術が求められる。

 ダヴィンチは国内で300台以上導入され、胃がんや肺がんの切除など14種類の手術で保険適用されている。高速通信の発達で安定した遠隔操作が可能になったとして、日本外科学会の医師らが解禁を要望していた。

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