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今週の本棚

『みんなの「わがまま」入門』=富永京子・著

 (左右社・1890円)

 路上で自らの主張を叫びながら行進するデモ隊、インターネットや紙で賛同者を集める署名活動。社会運動に抵抗感を示す人々は少なくないだろう。しかし、それらを「わがまま」と置き換えると、途端に距離が近くなる。本書は、社会運動を研究する新進気鋭の社会学者が若者向けに、親しみのある語り口で「わがまま」を解説する。

 自らの権利や意見を主張する「わがまま」には「自分勝手」とのイメージがつきまとう。そこには「多様化が進んだ社会では、個人の傷や痛みを分かち合えない」との現代特有の背景があることを示す。しかし社会的に弱い立場の人は今もいる。

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