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「猫は家につく」といわれるが、すみ慣れたテリトリーから離され、見知らぬ環境に連れていかれる転居は、猫にとって天地を揺るがす出来事に違いない。
東京都世田谷区の安尾香さんは、夫の転勤に伴い、今年5月の連休に愛猫のあんこちゃん、にこちゃんの姉弟を連れて大阪から引っ越してきた。猫と一緒の引っ越しでは、さまざまな困難に突き当たる。ペット可の賃貸マンションは少なく、複数の猫OKの物件となると、見つけるのがさらに難しい。夫と交代で事前に東京へ行き、物件を探した。
最優先は猫にできるだけストレスをかけないこと。引っ越し業者が家財道具を運び出す日は、風呂場に猫用のトイレと食器、段ボール製のハウス、おもちゃを置き、猫たちを入れた。「猫がいます。絶対に開けないでください」。ドアに紙も張った。業者が帰った後、風呂場から出た猫たちは、がらんどうの部屋を見て、パニック状態だった。夫妻は猫たちをなだめつつ一夜を過ごした。翌朝、新幹線に乗った。手荷物は、猫たちが入ったキャ…
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