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このごろ通信

スイートスポット 青柳いづみこ(ピアニスト・文筆家)

 直木賞を受賞した恩田陸の『蜜蜂と遠雷』に印象的なシーンがある。養蜂家の息子で自宅にピアノを持っていない風間塵が権威ある国際コンクールに出場する。リハーサルに臨んだ塵は、ステージにぺたりと座って床に耳をつけ、楽器係に頼んで、ピアノやオーケストラのいろいろな楽器を動かしはじめる。

 床は一見平らだが、修理したあとは裏から合板を貼るなどして密度が変わり、奏者や楽器に微妙な影響を与える。飛び抜けて敏感な耳を持つ塵は、楽器が一番よく鳴るスイートスポットを探っていたのだ。

 私はそれと同じようなシーンを6月15日、堺市に新しくオープンする音楽ホール「フェニーチェ堺」で目撃した。

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