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<kyoiku no mado>
言葉を覚えるのが遅いな--。母親(38)が息子の発育に不安を覚えたのは3歳の頃だった。いくつかの病院を回ると、いろんな診断名を告げられた。広汎(こうはん)性発達障害、学習障害、知的障害……。「どれが本当?」
その後、夫の仕事で一家で渡米し、帰国したのは息子が小学3年生の時。公園近くの家を選んだ。「公園でたくさん友達を作ってほしい」。だが、息子は“集団”になじめなかった。子どもたちが遊んでいるところへ息子を残し、少し遠くから眺めていたら、一人で戻ってきた。その公園は、今も近くて遠い場所だ。
息子の秀太郎さん(仮名)は今春、埼玉県春日部市のフリースクール「自然学園中学部」に入学した。3人のクラスメートと時にはぶつかり、時には手を取り合い、学校生活を送る。
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