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世界のNANAKOになった 藤田菜七子、女性騎手W杯総合V(スポニチ)

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 菜七子が世界のNANAKOになった。藤田菜七子(21)は30日(日本時間同日)、日本代表として招待された「ウィメンジョッキーズワールドカップ」(スウェーデン・ブローパーク競馬場)で、2勝を挙げて「世界一の女性騎手」の称号を手にした。2番人気フランシスクスに騎乗した第2戦(芝1400メートル、10頭立て)で海外初勝利を挙げると、第5戦(芝2100メートル、10頭立て)も3番人気チルターンズで快勝した。世界各国10人の女性騎手が5競走で争う同大会。菜七子は6、1、5、2、1着の計48ポイントで総合優勝に輝いた。

 快晴、24度。爽やかな気候、絶好の馬場コンディションの下、菜七子が鮮やかな逆転劇で世界一の女性ジョッキーとなった。

 「ポイントが僅差だということは分かっていたので、優勝を強く意識して最終レースに乗りました。海外は何度も招待していただいていますが、初めて結果を残せて凄くうれしい。少しは成長した姿を見せられたかな。サンキューベリーマッチ!!」

 トップに3ポイント差の3位で迎えた最終第5戦。好スタートからハナを奪ったが首位のラングレンに向正面でハナを奪い返された。それでも「ワールドチャンピオンに凄くなりたい」と話していた菜七子は諦めなかった。最後の直線で再び先頭に立つとこん身の騎乗でそのまま押し切った。海外初勝利は第2戦。64キロを背負ってフランシスクスに騎乗した菜七子は道中8番手。馬群の中で我慢しながら徐々に進出し、直線を向いた。残り200メートルで菜七子の右ムチに反応したパートナーは鋭く脚を伸ばし前方にいた3頭を豪快に差し切ってゴールを駆け抜けた。

 「スタートは良くありませんでしたが、馬群の中でもひるまず、最後は一番いい脚を使ってよく伸びてくれました。海外で初めて勝てて、とてもうれしい」

 思い返せば、悔し涙で始まった世界挑戦。デビュー1年目だった16年8月に英国サンダウンパーク競馬場で行われた「レディースワールドチャンピオンシップ第13戦」に招待された菜七子だったが、パドックで騎乗予定馬に振り落とされ競走除外となった。あれから3年…。海外10戦目で待望の初勝利を挙げた。

 前日のウエルカムパーティーと記者会見で、「日本を背負うと言ったら大きいですけど、負けないように頑張りたい。JRAには他に女性騎手がいないので出場するからには結果を出したい」と言い切っていた菜七子。まさに有言実行だった。

 かつて「女性騎手がたくさん活躍しているオーストラリアも魅力的」と語るなど、将来的に海外転戦も視野に入れる菜七子。同期の坂井瑠星がオーストラリア、また根本厩舎の兄弟子である野中悠太郎がアイルランドに長期滞在したことにも刺激を受けてきた。

 2年ぶりの海外騎乗で最高の結果を出し、その名を世界に知らしめた菜七子。次には大きな大きな夢が待つ。コパノキッキング(セン4=村山)が米G1ブリーダーズCスプリント(11月2日、サンタアニタパーク)に登録手続きすることが決定。クラスターC(8月12日、盛岡)の結果次第で、米西海岸で80年以上という最も長い歴史を持つサンタアニタパークでの米競馬の祭典でNANAKOの雄姿が見られる。

 優勝カップを手にした菜七子は次の目標を聞かれると、少し間をおいて「帰国してからの1勝ですね」とはにかんだ。

 ▽ウィメンジョッキーズワールドカップ

 スウェーデンで行われてきた「レディージョッキーズサラブレッドワールドチャンピオンシップ」を今年リニューアル。女性騎手の国際的な活躍の場を広げることが目的。世界各国10人の女性騎手が条件の異なる5競走に騎乗して、着順に応じたポイントを競う。出走馬はハンデキャッパーによりランク分けされ、各ランクの騎乗回数が平等になるよう割り当てられる。日本の「ワールドオールスタージョッキーズ」と同じ仕組み。

 ▽ブローパーク競馬場

 スウェーデン、ストックホルム市街地から北西に約40キロ。2016年に開場した欧州最新の競馬場。おむすび形の左回りコース。芝は1周2085メートル。内側に1周1915メートルのダートコースがある。

 ▽藤田 菜七子(ふじた・ななこ)

 1997年(平9)8月9日生まれ、茨城県守谷市出身の21歳。16年3月5日、美浦・根本厩舎所属でJRAデビュー。中山2Rネイチャーポイントで初騎乗(2着)。同年4月10日福島9Rサニーデイズで初勝利。昨年8月にJRA女性騎手最多勝利記録を更新(35勝)。JRA通算1627戦63勝。空手初段、剣道2段。趣味は寝ること、読書。1メートル57、46キロ。血液型A。(スポニチ)

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